六本木で15年続く野菜にこだわる創作和食店“久高”
2020/10/30
肌寒くなり、野菜が美味しい和食と日本酒でほっこり楽しみたい季節になってきましたね。
こんばんわ、WAKAZE営業のTakumiです。
今日はWAKAZEメンバーも行きつけ、六本木ヒルズ近くで15年続く創作和食飲食店「久高さん」が愛される理由を探るべくお伺いしました!
東京都港区六本木。六本木ヒルズ裏手の環状3号線沿いに店を構える創作和食料理店「久高(くだか)」。
日本酒を常時20種類取り揃えており、日本酒をよく飲まれる方にはちろん、近隣に大使館があることから海外のお客様にも積極的に日本酒をご案内されています。日本酒だけでなく焼酎にもこだわり、店主の岩川さんと縁のある鹿児島から直送している焼酎も!
都会の喧騒から少し離れた、和食と野菜で落ち着けるオアシスのようなお店づくりが魅力のお店です。
店主の岩川 智紀さん
関西生まれ東京育ち。麻布中高硬式野球部出身。趣味はお酒を飲むこと、アニメを見ること。(かやのみで紹介を受けたことから、最近は茅野愛衣さんが声優を務められる作品のほか、最近では鬼滅の刃を見たそう。)
お酒はもともと好きでジャンル問わず飲んでいたそうですが、美味しい日本酒に目覚めたのはお店を始めてからだそう。フルーティーな生原酒を飲んだことが日本酒に惚れ込むきっかけだったとか!
都会のオアシス「久高」について、いくつか質問をしていこうと思います!
ー久高さんについて、名前の由来から、どんなお店か教えてください!
「久高」というのは、両親の名前からそれぞれ1文字ずつ取り名付けました。この時代に両親の名前…と最初は話すのも恥ずかしかったのですが、今はそのクラシックさも誇らしいです。母(久子さん)が15-20年ほど飲食で働いていた経験から「いつか自分の店を持ちたい」という夢を両親は持っていたんです。その夢を叶える形で、2004年にオープンしました。
私自身はあまり飲食の経験がなかったので、イメージで「このくらいの客単価を目指して」とやってみてもなかなかうまく行かないんですよね。私は結構飲み食いする方なのでその想定で単価設定をしても「一般の方は思うほど飲み食いしないのかな…」と気づくことも多く、その感覚のすり合わせからお店作りに着手しました。
オープンしてからも色んな飲食店さんを訪問しては研究、分析、微修正を繰り返していく毎日でしたね。そんなことをしていたら、気づいたら開店して15年を越えていました。
来店されるお客さんは、近隣に大使館が多いこともあり海外の方もいらっしゃいますが、今後お酒を飲んでいくであろうライト層が多いです。
ーなるほど、ご両親の夢を叶えるなんてステキです。そんな久高さんお店のこだわりはなんですか?
農家さんから直接仕入れる野菜と、日本酒です。
料理は主に、都内の契約農家さんからいただく野菜をメインにして創作の和食を提供しています。料理は母が担当し、ドリンク/サービスは私が担当しています。日本酒は常時20種ほど、焼酎は30-40種ほど置いています。オープン当初は焼酎ブームだったのですが、2007年くらいからは私が「より日本酒に力を入れたい」という想いで日本酒の種類を増やし始めました。
私自身、もともと日本酒を好きになったきっかけがフルーティーな生原酒だったので、そういった種類を中心に置いていましたが、今はお付き合いのある酒屋さんの種類を見てバランスよく取り揃えています。とは言っても、酒屋さんで買っても、気づいたら県で偏っている!なんてことも多いですね。父方の実家が鹿児島ということもあり、焼酎も鹿児島の蔵元から直送など実はかなり幅広く置いています。
落ち着いた店内。カウンター席とテーブル席が選べます。
ーお野菜を重視されているんですね。それはなぜでしょうか
野菜は単純に母と私が好きだったこともありますが、きっかけは杉並区高井戸の農家さんに買いに伺った際に「継続して取り扱いたい!」という気持ちが湧いたんです。5−6件の農家さんから野菜を仕入れているのですが、毎年同じシーズンでも異なる野菜が出てくることもあり、その度に母が調理し、私がお客さんに出すかどうかを考えています。
今のシーズン(2020年10月)ですと、ナスや里芋が旬ですね。
お店の料理は通年メニューもありつつも、野菜の旬に合わせて2-3ヶ月ほどで食事のラインナップは変わっていきます。
お店に届く朝採れ野菜。季節によりその種類も移り変わります。
ーなるほど!おすすめのメニューはありますか?
「日替わりミートローフ 680円」は多くの方に召し上がっていただいています。今日は、お肉の繋ぎとしてすりおろした人参とジャガイモを使って、大豆と玉ねぎを混ぜて、カレー風味に仕上げています。お肉料理で、しかもカレーの要素も加えているので、合わせるお酒としては味わいの強い日本酒を提案しています。実は今後、多くの方に召し上がっていただけるような「久高セット」のオンライン販売も考えているんです。
ーWAKAZEのお酒も多く扱っているんですね。
じつは岩井(WAKAZE 取締役COO)が中高の後輩で、卒業後繋がったことがきっかけですね。ORBIAのLUNA、SOLが出たての頃(2017年)から取り扱いはじめました。WAKAZEのお酒のなかではFONIA SORRAが一番好きで、FONIAシリーズのボタニカルを一緒に発酵させるというオンリーワンなところが面白く、お客さんとのコミュニケーションにもとても使いやすいです。
今はORBIA、FONIAはほぼ全種類置いていて、たまにどぶろくも提供しています。提供する人も、飲んでもらう人も「こんな面白いSAKEがあるのか」と言った気づきがあるようなお酒ですね。色々な素材の価値を存分に広げてもらいながら、これからも「日本酒を世界酒に」をビジョンに突き進んで欲しいなと思います。
取材訪問時のラインナップ。三軒茶屋醸造所の季節商品まで味わえます。
今回おすすめさせてもらっているカレー風味のミートローフには、「ORBIA GAIA」の濃醇さがよく合います。
ぜひ美味しい和食とお酒で日頃の疲れを労いにいらしてください。
ー岩川さん、ありがとうございました!また美味しい料理とお酒を頂きに伺いますね!
〒106-0032 東京都港区六本木6-8-29シローマンション1F
TEL:03-3408-5066
営業時間:17:30~23:30
定休日:月曜日(日曜不定休)
Text by TAKUMI
WAKAZE Sales。高校時代に東日本大震災を経験したことから、生まれの地東北に身を尽くしたいと決心。大学を卒業後、地元の金融機関にて勤務。取締役COO岩井が営業した飲食店で偶然FONIA SORRAを飲み、商品愛と情熱ある環境を求めてWAKAZEに2018年にJoin。直営飲食店Whim SAKE&TAPAS店長を1年間務め、現在はSalesとして全国を駆け巡る。趣味は酒屋巡り、シーシャ、エモを感じること、チルタイムの創造。