三軒茶屋醸造所2020年の軌跡

Craft SAKE Brewery三軒茶屋醸造所 2020年の軌跡

2020/12/31

最終更新日:2021/01/04

みなさんこんにちは、WAKAZE広報のSakiです。
いよいよ2020年も幕を閉じようとしていますね。みなさまにとって、2020年はどんな1年でしたか?

WAKAZEにとってもこの1年は様々なことがありました。

パリ醸造所では「C'est la vie」を皮切りに、現地に根付いた原料をつかったお酒たちの登場(フランス名産のバーベナやレモンをつかったボタニカルSAKE、フランスだからこそ手に入るブルゴーニュ/ピノノワール樽やコニャック樽による樽熟成SAKEなど!ごく少数はLINEでお知らせをして日本でも発売ができました)。
そして、年末にはこれからの世界を創るSAKE「THE CLASSIC」の日本国内でのお披露目まで。

一方craft SAKE brewery三軒茶屋醸造所でも、生酛/水酛など伝統製法にも回帰しつつ、新たなSAKEレシピが数多く生まれました。
個人的に印象だった副原料を挙げると、、、ビールのホップ、ラムレーズン、出汁、スミレの花、ヨーグルト(!!)、どぶろく(!!!)
私も約2年間三軒茶屋のお酒を見守っているので、もはやラズベリー、ブルーベリー、栗などでは驚きません!笑
ですが、どれもこれも、そのコンセプトを杜氏の戸田くんから聞いたり、試飲をするたびにワクワクさせられるものでした。

WAKAZEの新作が出るたびにチェックくださっている方も、そうでない方も、2020年に生み出された三軒茶屋醸造酒のすべてはご存知ないのでは?と思います。

そこで!今日は2020年の締めくくりとして、そしてWAKAZE愛を込めて、この1年間で生みだされた三軒茶屋醸造酒たちを振り返ろうと思います!

おおよそのリリース時期順に、裏ラベルの記載情報とともにご紹介をしますが、製造年月日とも大きなズレはありません。(よくよく考えると、お酒の完成→即お届け!というのも中々珍しいかもしれませんね。)

そして、しれっと書いてある製造方法について見慣れない言葉も並びます。
どんな造り方?どんな味?を想像してワクワクしながら読んでいただけると嬉しいです!

2020年
三軒茶屋のどぶろく
2020年1月
FONIA〜Flavor-Hop〜recipe no.041
三軒茶屋のどぶろく〜choco dobu〜
三軒茶屋のどぶろく〜Rum Raisin〜 recipe no.044
2020年2月
三軒茶屋のどぶろく〜生酛〜
FONIA TEA〜釜炒り緑茶〜 recipe no.045
FONIA TEA〜亀の尾×青茶〜 recipe no.043
2020年3月
三軒茶屋のどぶろく〜とちおとめイチゴ〜
三軒茶屋のどぶろく〜生酛〜
2020年4月
FONIA SHIORI〜Peach〜 recipe no.048
三軒茶屋のどぶろく〜Orange and Coriander〜 recipe no.047
三軒茶屋のどぶろく〜blueberry〜 recipe no.031
2020年5月
FONIA salt〜EDO DASHI〜 recipe no.049
2020年6月
FONIA shiori〜Fresh Cream & Orange〜 recipe no.050
三軒茶屋のどぶろく〜Raspberry〜 recipe no.051
2020年7月
FONIA TEA limited〜創立2周年記念酒〜 recipe no.052
2020年8月
FONIA flower〜violet〜 recipe no.053
三軒茶屋のどぶろく〜水酛〜
2020年9月
三軒茶屋のどぶろく〜薄荷〜 recipe no.054
2020年10月
三軒茶屋のどぶろく 〜金木犀〜2nd Anniversary Revival
2020年11月
三軒茶屋のどぶろく〜栗〜 recipe no.056
2020年12月
FONIA tea〜smoky〜 recipe no.006
FONIA tea〜Whisky Black Tea〜 recipe no.055
三軒茶屋のどぶろく〜blueberry〜 recipe no.031

いっぱいある。。。

 

2020年

 三軒茶屋のどぶろく

創業の地・山形県産の米と、地元・三軒茶屋の地域の湧き水を使用した、当醸造所の定番どぶろくです。日本の国菌のひとつでもある白麹(A.kawachii)を用いた独自の標準製法《高温白麹酛》にて醸造することで、ラベル表示義務のない添加物を一切用いない「無添加」の造りを、4.5坪の醸造所で実現。今までのどぶろくのイメージを覆すような、甘酸っぱい飲み心地の良さと、まるごと味わう米の発酵の豊かさをぜひお楽しみください。
原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】掛米70%、麹米70%
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】12度

 Saki)三軒茶屋醸造所の看板作です。欲しい!のお声に応えるために、この1種類だけは定期的に醸造をしています。
とはいえ、200Lのタンクで造れる1度の醸造量は350本ほど。看板作となってからこれまで7醸造ほど繰り返してきました。
定番のどぶろくも、実は造るたびに戸田くんがブラッシュアップを重ねているので、定期的に飲んでみるのもおすすめですよ!

 

2020年1月

FONIA〜Flavor-Hop〜recipe no.041

当醸造所では3回目になるホップを使用したSAKE造り。かねてより付き合いのある《Far Yeast Brewing Company》から熟れた果実の香りのフレーバーホップを譲り受け、過去最大量のホップを使用。麹の酵素の力も借りて、香気成分を存分に引き出しました。ホップの苦味とともに《花椒》を加えることで後味の複雑性を持たせ、より華やかな香りへ。幅広い温度帯で楽しめる重層的な風味をお届け致します。上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。米とホップの織りなす爽やかな風味をお楽しみください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R1/12/22
原料米:出羽燦々(山形県産)、つや姫(山形県産)
精米歩合:掛米70%、麹米70%
副原料:ホップ(jarrylo,mosaic)、花椒
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:甘酒花酛二段仕込/Botanical/Non-Filtered
アルコール分:13度

 

三軒茶屋のどぶろく〜choco dobu〜

WAKAZE×日本酒原価酒蔵 vol.1日本酒ベンチャー同士の夢のコラボレーションが実現しました。第一弾はバレンタインの時期ということで、カカオを加えたどぶろくをリリース。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R1/12/25
原料米:出羽燦々(山形県産)、つや姫(山形県産)
精米歩合:掛米70%、麹米70%
副原料:カカオニブ(ガーナ産)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温速醸酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:12度

 

三軒茶屋のどぶろく〜Rum Raisin〜 recipe no.044

植物の恵みが詰まったどぶろくをお届けします。山形県鶴岡市「カラフルぶどう園」の《干しぶどう》と、糖蜜ではなくサトウキビをそのまま使用する《アグリコール製法》で造られた香り高いラム酒を使用し、芳醇な香りを取り込みました。じっくり発酵させたどぶろくは米由来の甘みがよく残り、両素材を深く受け入れ、調和させます。米・ぶどう・サトウキビをまるごと使用することによる豊かな風味をお楽しみください。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/1/5
原料米:出羽燦々、つや姫(山形県産)
精米歩合:掛米70%、麹米70%
副原料:ラム(フランス・マルティニーク島)、レーズン(山形県産)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温白麹酛2段仕込/Non-Pressed(どぶろく)/Botanical
アルコール分:8度

 

2020年2月

三軒茶屋のどぶろく〜生酛〜

江戸時代最高の酒造技能書『童蒙酒造記』の記述では、夏の水酛・春秋の煮酛・冬の生酛というように、酒母技術によって四季醸造を実現していました。冬の三軒茶屋醸造所では、最高難易度かつ美しい酒を生む《江戸中期型生酛》によって、長い時間をかけ繊細な微生物たちのバトンをつなぎます。小さな醸造所で造られたシンプルなどぶろくです。種々の微生物・蔵人が紡ぐ、優しく淡い味わいをぜひお楽しみください。
冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。
醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/2/9
原料米:つや姫(山形県産)
精米歩合:麹米70%、掛米70%
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:生酛二段仕込/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:9度

 

FONIA TEA〜釜炒り緑茶〜 recipe no.045

単一茶葉で表現する酒×茶の発酵の世界。もともとは禅とともに持ち込まれた喫茶文化。その精神性を酒の発酵とともに届けます。今回は当醸造所最高格である《創立1周年記念酒》で使用した茶葉と同じものを贅沢に投入。日本では通常「蒸し」で殺青されるのに対し、「釜炒り」製法で殺青することで軽やかに香り高く仕上げた《有機釜炒り緑茶》を使用します。さらに、初の試みとして茶の抗菌作用を活かす醸造製法を開発し実践することで、日本文化に欠かせない酒と茶の新しい交差を生み出します。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。背筋が伸びるような、香り良く澄んだ味わいをゆっくりとお楽しみください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/2/19
原料米:つや姫(山形県産)、出羽燦々(山形県産)
精米歩合:掛米70%、麹米70%
副原料:有機釜炒り茶(宮崎県産)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:甘酒緑茶酛二段仕込/Botanical/Non-filtered
アルコール分:14度

 

FONIA TEA〜亀の尾×青茶〜 recipe no.043

酒と茶の発酵の世界。今回はいよいよ「青茶」へと裾野を広げます。半発酵茶である青茶の中でも発酵度合いの比較的低い《文山包種茶》を贅沢に用い、花やかながら力強い香味を包摂します。掛米には荒生勘四郎農場の《自然栽培米・亀の尾》を使用し、滋味深く雄大な味わいへ。90%精米の力を引き出しながら大地のように芯のある酒にするために、独自開発した《高温水酛》により青茶と亀の尾を一体化し、茫々たる生命の息吹を届けます。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。茶と米の発酵が織りなす、口腔に残る豊かな風味までぜひお楽しみ下さい。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/1/16
原料米:亀の尾(山形県産)、つや姫(山形県産)
精米歩合:掛米90%、麹米70%
副原料:青茶(文山包種茶)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温水酛青茶仕込/Tea
アルコール分:16度

 

 2020年3月

三軒茶屋のどぶろく〜とちおとめイチゴ〜

WAKAZE×日本酒原価酒蔵 vol.2
日本酒ベンチャー同士の夢のコラボレーション、第二弾はイチゴとクランベリーを加えたどぶろくをリリース。イチゴは大粒で糖度の高いとちおとめを贅沢に使用しました!
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/3/4(醸造期間:R2/2/5〜3/4)
原料米:つや姫(山形県産)
精米歩合:掛米70%、麹米70%
副原料:とちおとめ(栃木県産)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:9度


三軒茶屋のどぶろく〜生酛〜

江戸時代最高の酒造技能書『童蒙酒造記』の記述では、夏の水酛・春秋の煮酛・冬の生酛というように、酒母技術によって四季醸造を実現していました。冬の三軒茶屋醸造所では、最高難易度かつ美しい酒を生む《江戸中期型生酛》によって、長い時間をかけ繊細な微生物たちのバトンをつなぎます。小さな醸造所で造られたシンプルなどぶろくです。種々の微生物・蔵人が紡ぐ、優しく淡い味わいをぜひお楽しみください。
冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。
醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/3/20
原料米:つや姫(山形県産)
精米歩合:麹米70%、掛米70%
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:生酛二段仕込/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:8度



2020年4月

FONIA SHIORI〜Peach〜 recipe no.048

再仕込製法《醞、SHIORI》は、一般に現存する日本最古の歴史書『古事記』の中で登場する「八塩折の酒」に代表される製法です。また、同書には伊邪那岐命が《桃》によって邪鬼を祓う場面も記されます。日本だけでなく、原産地中国でも古来より祝い事にも用いられてきた桃を用いて、春の歓びに相応しい酒を目指しました。さらに今回はグレープフルーツのような酸味を持つどぶろくを再仕込することで、果実味溢れる濃淳な味わいを届けます。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。古来より神聖なものとして捉えられた酒と桃の織りなす香味を是非お楽しみください。

【醸造年度】令和元年酒造年度
【製造年月日】R2/4/7
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】濁酒(recipe no.037 三軒茶屋のどぶろく 〜native grapefruit〜)、ドライピーチ
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛濁酒貴醸酒仕込/Botanical/Non-Filtered
【アルコール分】14度


三軒茶屋のどぶろく〜Orange and Coriander〜 recipe no.047

《ベルジャンホワイトエール》に触発された新しいタイプのどぶろくが、リニューアルして登場します。当醸造所で初の《ボタニカル×どぶろく》に挑戦した記念のレシピからコリアンダーシードの要素を増やすことで、より豊かな風味を楽しみいただけるようになりました。スッキリとした飲み心地で、ジャンルの垣根を超えたボタニカル発酵の心くすぐるスタイルをお届けいたします。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/4/17
原料米:つや姫(山形県産)
精米歩合:麹米70%、掛米70%
副原料:オレンジピール、コリアンダーシード
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:10度



三軒茶屋のどぶろく〜blueberry〜 recipe no.031

東京のブルーベリーを贅沢に使用したどぶろくが、ご好評の声を受けて初復刻。日本で最初に栽培を始めた《東京・小平市産》のブルーベリーをまるごと使用。米由来の甘味を十分に引き出し、ブルーベリーのもつ豊かな酸味と調和させました。当醸造所の「果実×米」を発酵させる試みの中でも、さらに境界を無くし交わる味わいを表現し、《色味まで混然一体》となった、見た目にも新たなどぶろくです。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

醸造年度:令和元年酒造年度
製造年月日:R2/4/20
原料米:つや姫(山形県産)
精米歩合:麹米70%、掛米70%
副原料:ブルーベリー(東京都小平市産)
使用酵母:協会6号酵母
製造方法:高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
アルコール分:9度


2020年5月

FONIA salt〜EDO DASHI〜 recipe no.049

江戸時代に大きく発展し、今日では日本の食文化には欠かせない《合わせ出汁》を用い、「旨味」「甘味」「塩味」が綺麗に調和したお酒に仕上げました。動物性食品である鰹節を醪に迎え入れ、博物学リンネ三界の《動物界(animal)》との調和も目指します。最上級鰹節枯本節と利尻昆布を一晩かけて丁寧に水出しすることで、上品かつ綺麗な旨味と甘味を引き出しました。さらに宮古島産《雪塩》を用いることで、優しいミネラル感と飲み心地を追及します。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。出汁とお米による深みのある旨味を冷酒、常温、ぬる燗など様々な温度帯でお楽しみください

【醸造年度】令和元年酒造年度
【製造年月日】R2/4/29
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】枯本節、昆布、塩
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】白麹酛出汁仕込/Botanical/Non-Filtered/Mineral
【アルコール分】14度

2020年6月

FONIA shiori〜Fresh Cream & Orange〜 recipe no.050

当醸造所50作目を刻むレシピでは《ヨーグルト》を贅沢に使用し、チーズケーキまで連想させるクリーム感をもった全く新しいSAKEの誕生です。水酛とヨーグルトをかけあわせ、植物・動物両由来の乳酸菌を醪に取り込みました。さらに、どぶろくを仕込水として用いる《醞(しおり)製法》により、甘酸っぱく濃厚な味わいを演出。無農薬・無化学肥料で育てたオレンジミント、ローズマリーも使用することにより、力強くも爽やかな、夏にも飲みやすい香味に仕上げました。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。発酵のフロンティアをゆく挑戦作を是非お楽しみください。

【醸造年度】令和元年酒造年度
【製造年月日】R2/6/4
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】濁酒(recipe no.047 三軒茶屋のどぶろく 〜Orange and Coriander〜)、ヨーグルト、オレンジピール、オレンジミント、ローズマリー
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】ヨーグルト水酛濁酒貴醸酒仕込/Botanical/shiori/Non-Filtered
【アルコール分】12度


三軒茶屋のどぶろく〜Raspberry〜 recipe no.051

これからの季節にも嬉しい、甘酸っぱい果実味溢れるどぶろくをお届けします。フランスをはじめ、ヨーロッパ各国でメディカルハーブとしても人々に重用されていた《ラズベリー》。創業の地、山形県鶴岡市の《はらぺこファーム》から直送のものを使用し、見た目も楽しめるどぶろくとなりました。酸味も引き出すことで、くどくなく飲みやすい味わいへと仕上げ、火照る身体に染み渡る飲み心地です。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和元年酒造年度
【製造年月日】R2/6/21
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】ラズベリー(山形県産)
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】8度


2020年7月

FONIA TEA limited〜創立2周年記念酒〜 recipe no.052

おかげさまで、三軒茶屋醸造所は創立から二周年を迎えました。心よりありがとうございます。日頃のご愛顧への感謝と、これまで向き合った素材技術の集大成を結晶化させた、新時代への一歩となるSAKEを謹醸いたしました。最高級の“三種の茶葉”を融合させたボタニカル発酵製法《高温青茶酛 水出紅茶仕込 緑茶仕上》に加え、通常使用の黄麹、初の自家製麹となる白麹・黒麹の“三種の麹”による世界最先端の調和を実現した、当醸造所最高峰の限定醸造酒です。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。米と茶葉かが織りなす「異次元の果実感と芳香」。発酵でしかなし得ない香味と、余す所なく引き出した素材の豊かさが、胸を躍らせます。
Special Thanks to “ The Tea Company ”

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/7/22
【原料米】つや姫(山形県産)
【副原料】紅茶(紅ふうき)、青茶(つゆひかり)、緑茶(超特級有機玉露)
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温青茶酛 水出紅茶仕込 緑茶仕上/Botanical/Non-Filtered
【杜氏】戸田京介
アルコール分:14度



2020年8月

FONIA flower〜violet〜 recipe no.053

ギリシャ時代には薬効があるとされたスミレをモチーフにした、身体を休めるハーブティーのようなSAKEの誕生です。食用花専門店「Edible Garden」より取り寄せた《ビオラ》を直接醪に浮かべ、《リーキュール・ド・バイオレット》を投入し、スミレの香りを優雅に纏わせました。加えて島村ブルーベリー園を訪ねて厳選したブルーベリーを使用することで、色味まで可愛らしく、風味豊かに。白麹のクエン酸がカクテルまで思わせる飲み心地を演出し、夏の疲労を癒やします。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。誠実な愛の象徴とされるスミレのような、思わず見惚れる香味と色味をお楽しみください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/8/7
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】ブルーベリー、ビオラ、リキュールドバイオレット
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Filtered
【アルコール分】11度

 

三軒茶屋のどぶろく〜水酛〜

江戸時代最高の酒造技能書『童蒙酒造記』の記述では、夏の水酛・春秋の煮酛・冬の生酛というように、酒母技術によって四季醸造を実現していました。夏の三軒茶屋醸造所では、室町時代に開発され現代に残る最古の酒母製法《水酛》によって、酸味も爽やかで複雑な味わいを目指します。三軒茶屋地域の湧き水に潜む様々な菌を醪に迎え入れ醸造した、味わい豊かで生命力溢れるどぶろくです。
今年はやや刺激的な酸味が心地良いどぶろくに仕上がりました。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/8/21
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】水酛二段仕込/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】10度

 

2020年9月

三軒茶屋のどぶろく〜薄荷〜 recipe no.054

WAKAZE北海道シリーズvol.1 feat.赤丸薄荷
赤丸薄荷どぶろくで気分もスカッ!とリフレッシュ!! 
 副原料の赤丸薄荷(AKAMARU HAKKA)は北海道の在来種。その良さを最大限に生かす為、農薬や化学肥料 を用いず、自然本来の生命力を大切に、手間をいとわずに育った貴重な生葉を使用。WAKAZEを代表する白麹を用いたどぶろくが、薄荷の爽やかさを引き立てます。 
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありませ ん。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、 お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/8/30
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】赤丸薄荷(北海道産)
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】9度
【製造】WAKAZE
【赤丸薄荷原料提供】りんねしゃ
【プロデュース】銘酒の裕多加



2020年10月

三軒茶屋のどぶろく 〜金木犀〜2nd Anniversary Revival

醸造所創立2周年を記念して、歴代のレシピから皆様の投票により選ばれた【recipe no.022 三軒茶屋のどぶろく〜金木犀〜】が初復刻。古くから茶や酒とともにも飲まれ、日本を始めとしてアジアで根強い人気を持つ《金木犀》を用いて、秋を告げるどぶろくとなりました。リラックスする香り、なめらかな飲み心地と親しみやすい甘味で、秋の夜長に優しく寄り添います。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和ニ年酒造年度
【製造年月日】】R2/10/4
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】金木犀
【使用酵母】協会9号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】8度

 

2020年11月

三軒茶屋のどぶろく〜栗〜 recipe no.056

縄文の頃より人々の生活を支え、酒とともに儀式にも使われてきた《栗》を用いて、どこか懐かしい風味ながら落ち着くどぶろくをお届けします。江戸時代には「徳川三大果」と謳われたほどの《小布施栗》の豊かな甘さやコクを活かしつつ、《多麹》による仕込を行うことで和菓子とまで感じられる風味に仕上げました。甘味・旨味がたっぷり詰まっているため、お燗で召し上がっていただくのもおすすめです。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/11/8
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】栗(長野県産)
【使用酵母】協会9号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】13度


 

2020年12月

FONIA tea〜smoky〜 recipe no.006

“黒茶”、ほとんど知られることのない乳酸発酵を取り入れた酸味のあるお茶があります。《東京・檜原村》で石鎚黒茶の再生を試みるプロジェクトに杜氏自ら参加し、そこで得た檜原黒茶を「仕込水」の代わりに使用して酛立てを行いました。the tea company自家茶園の《焙じ茶》由来の芳醇な焙煎香が加わり、複雑な酸味と米由来の甘みの程よいバランスが調和しました。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。古代、そして世界の文献にも類を見ない自然製法の発酵文化の融合と新領域創造をぜひお楽しみください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/11/16
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】檜原黒茶、ほうじ茶
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】黒茶酛二段仕込/Botanical/Non-Filtered
【アルコール分】15度

FONIA tea〜Whisky Black Tea〜 recipe no.055

collaborated with TeaRoom
ウィスキー、紅茶、SAKEが発酵を経て交わります。紅茶をウィスキー樽に寝かせ、芳醇な香りをまとわせた《ウィスキー紅茶》を使用することで、まるでSAKEを樽熟成したかのような落ち着きのある香味に。またレモンティーの発想から白麹の酸味を隠し味のように用いて、味わいに緩急をもたせました。長く取り組んできた《酒と茶の発酵の世界》の新たな地平を、若きクラフトマンシップを体現するコラボによって描きます。
上槽後無濾過のため原料由来の澱がございます。革新的でありながら、これからの季節にもゆっくりと召し上がれる味わいです。新世代による日本の伝統への挑戦を是非お楽しみください。

【醸造年度】令和二年酒造年度
【製造年月日】R2/10/16
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】ウィスキー紅茶
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Filtered
【アルコール分】15度

 

三軒茶屋のどぶろく〜blueberry〜 recipe no.031

東京のブルーベリーを贅沢に使用したどぶろくが、ご好評の声を受けて再復刻。日本で最初に栽培を始めた《東京・小平市》の「島村ブルーベリー園」のブルーベリーをまるごと使用。米由来の甘味を十分に引き出し、ブルーベリーのもつ豊かな酸味と調和させました。当醸造所の「果実×米」を発酵させる試みの中でも、さらに境界を無くし交わる味わいを表現し、《色味まで混然一体》となった、見た目にも新たなどぶろくです。
副原料由来の粒がありますが、品質には問題ありません。冷蔵保管厳守の上、開封には十分ご注意いただき、お早めに召し上がりください。

【醸造年度】令和ニ年酒造年度
【製造年月日】R2/12/9
【原料米】つや姫(山形県産)
【精米歩合】麹米70%、掛米70%
【副原料】ブルーベリー(東京都小平市産)
【使用酵母】協会6号酵母
【製造方法】高温白麹酛二段仕込/Botanical/Non-Pressed(どぶろく)
【アルコール分】9度


いかがでしたでしょうか!
もうオンラインストアで完売してしまったものが多いですが、じつはこれから発売するものもありましたね。

ここまで読み進めてくれたWAKAZE愛の強い方にこっそり教えちゃいます。
並んでいる商品名、いくつかパターンがあるのには気づきましたでしょうか?

◍SAKEのカテゴリー
FONIA○○:ボタニカルSAKE(出汁やヨーグルトなどボタニカルじゃないのも!)
三軒茶屋のどぶろく○○:どぶろく

これはSAKEのカテゴリーを表しています。
FONIA は発酵中に副原料を加えて上槽したSAKEシリーズのブランド名、三軒茶屋のどぶろく、はそのままですね。
「ボタニカルSAKEでどぶろくなのは何て名前なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは「どぶろく」にカテゴライズしております!
(ブルーベリーどぶろく、栗どぶろく、金木犀どぶろく、などがこれですね)

recipe ナンバー
「recipe no.○○○」の有無に気づいてくれた方、ありがとうございます!
これは、craft SAKE brewery三軒茶屋醸造所の少量多品種の酒造りにその理由があります。

「recipe no.○○○」がないもの、定番の高温白麹どぶろく、生酛、水酛などは季節を巡るなかでまた必ず造ります。定番/準定番のお酒です。

「recipe no.○○○」があるものについては、三軒茶屋醸造所では同じレシピは2度造らないの大原則が効いてきます。
どういうことかと言うと、例えば「FONIA flower〜violet〜 recipe no.053」は再度この世に生まれることはありません。8月に造った300本弱だけです。

ただ、大きなご反響で復刻を熱望されたもの、また醸造所の新たな挑戦に繋がるものは、まれに復刻をすることもあります!
2020年でいうと、金木犀、Smoky、ブルーベリーなどがそうですね。

 

2021年はどんなお酒が生まれるのでしょうか。
また来年も、みなさまをワクワクさせる挑戦がつまったcraft SAKEをお届けできますように。

それでは、みなさまよいお年をお迎えくださいませ!
2020年の応援、ほんとうにありがとうございました!

 Text by Saki
東京都出身。幼いころより生き物に囲まれて育ち、生命の奥深さに魅了されバイオテクノロジー系の大学に進む。理系資格を活かし医療機器メーカーに入社したものの「好きなものを支え伝えたい」と一念発起し、2019年2月WAKAZEにJoin。広報、SNS、コンテンツ、営業、甘酒事業などを担う。
Twitter:@saki_wkz

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