ピリッとした辛味と豊かな香り「柚子×七味SAKE」
2022/01/14
こんにちは、WAKAZEの有園です。
新しい一年がはじまりました。昨年2021年は、20弱の新しいSAKEレシピを考案してきた三軒茶屋醸造所。
2022年最初のお酒は、冬にぴったりな体温める「柚子×七味」のSAKE。寒さが厳しくなるこの時期におすすめなお酒ができました。
今回は「サンチャスミサケ 〜柚子×七味〜」について、三軒茶屋醸造所の杜氏・戸田から魅力をお話しいたします!
ー今回辛味を取り入れたSAKE造りを行ったとのことですが、なぜ辛味をお酒...?そして、なぜその素材として七味に着目したのでしょうか。
三軒茶屋醸造所として辛味を取り入れたのは今回が初めての試みです。香りづけとして花椒を使用したことはありますが、味として辛味を取り入れたことはこれまでなかったので、チャレンジしてみました。
辛味を持つ食材として今回注目したのは「七味」です。
七味の歴史をみると、江戸時代に江戸から蕎麦ブームと相まって広まって愛されてきたという経緯があります。
私たちがSAKE造りを行う「東京」で生まれた調味料であること、そして何より「日本を代表するスパイス」であることが決め手です。
日本には素晴らしい歴史を持つ七味の造り手がたくさんいますが、今回はその中でも三大七味の老舗《やげん堀》さんの七味唐辛子を使うことにしました。漢方薬をヒントに、従来の唐辛子に種々の材料を混ぜ合わせて「七味唐辛子」を造り出し、江戸中に広めた歴史をもつ老舗で、江戸時代に徳川家に献上した歴史もあるのだそうです!
ー日本の伝統的なスパイスであり、江戸発祥の調味料であることから、辛味として「七味」を使うことにしたんですね。実際造りを始める上で工夫した点についても教えてください。
《やげん堀》さんの七味には、黒胡麻・山椒・麻の実・芥子・陳皮・唐辛子・焼唐辛子という7つの素材が含まれています。今回は柚子の香りを立たせるために陳皮は少なめに、また、痺れの成分は抑えたかったので、山椒を少なめに特別調合してもらいました。
今回のコンセプトは「和の素材を使った体を温めるSAKE造り」です。旨味を出しつつも後味は辛味で締めてすっきりと、そんな味を目指しました。
そこで七味と一緒に使うことにしたののが、同じく日本を代表する柑橘である柚子。今回使用した高知県の柚子は「FONIA SORRA」や「FONIA TERRA」でも使用したことがある、WAKAZE創業当初から馴染みのある素材です。
パウダー状にした柚子を七味と共に醪に加えることで、香りを豊かにするだけでなく、白麹由来の酸味との調和させました。WAKAZEらしいボタニカルSAKEに仕上げることができたと思います。
ー柚子は香りが立たせるだけでなく、七味とSAKEをより調和させる役割を担ってくれているのですね!お酒の仕上がりとおすすめの食べ合わせについて教えてください!
すっきりして、甘さ控えめなバランスのよいSAKEになりました。さまざまな料理と合わせやすいお酒になったと思います。
コンビニなどでも手に入りやすいものでいうと、「揚げ出し豆腐」「鳥もも肉の照り焼き」「アヒージョ」がおすすめです。ピリッとした辛味がアクセントとなり、しっかりとした味付けの料理とSAKEの豊かな香りが合わさることで、ふくよかな旨味を楽しむことができますよ!
少し温めて飲んでいただくのもおすすめです。まだまだ寒い日が続くので、ぜひ食事と一緒に体を温めながら、楽しんでいただければと思います。
いかがでしたか。
今回は「サンチャスミサケ〜柚子×七味〜」の魅力についてご紹介しました。
さまざまなシーンでお楽しみいただけるお酒なので、みなさんのおすすめの食べ合わせ・飲み合わせもぜひ教えてくださいね!
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