【パリとWAKAZE】vol.2 「パリのMUJI」でWAKAZEのPOPUPイベント
2022/02/12
“ニュースタンダードな酒を作る”。そんな哲学を掲げるWAKAZEの本拠地はトレンドと伝統入り混じるパリの外れにありました。異国情緒溢れる四季折々の豊かな香りのラインナップに、文化の交わるユニークなイベントギミック。パリジャンたちを魅了するニュースタンダードなsakéについて、フランス在住の筆者が現場からお届けします!
日本の良いものを世界に発信するブランドといえば、まず最初に思い浮かぶのが無印良品ですよね。そんなパリのMUJIにてWAKAZEのポップアップが開催されていました。
■日本文化を紹介するMUJI のPOP UP
かつて「パリの胃袋」と呼ばれた中央市場。
現在その跡地には“フォーラム・デ・アル”という大型ショッピングセンターがあり、その一角にMUJIはあります。
このショッピングセンターはパリと郊外を結ぶ“RERのシャトレ駅”と“地下鉄レ・アル駅”に直結している、つまり沢山の人々が気軽に立ち寄る最高の立地なんです。
パリにおけるこの最高の立地を舞台に、MUJIは独自の切り口で様々な日本文化や日本の良いものを発信し続けています。実はこのポップアップイベント、隠れファンが多数。良いものにまつわる背景を知るきっかけをくれる出会いの場所として、とくに日本文化に興味のあるフランスの人々から一目置かれる場所なんです。
WAKAZEのポップアップブースは入り口すぐの右手側にありました。
厳かな酒造りの映像が流れる横でポップなキャラグッズがディスプレイされたミステリアスなブース。
MUJIのミニマルな店内においてちょびっと異質なムードを醸し出してはいるものの、なんだかちゃんとしっくりときている…!
ポップアップでは「この酒はどう作るのか」「キャラグッズだけの購入もあり?」「どうやって飲めば良いの?」「アペリティフとして良さそうね」なんて、お喋り好きなパリジャンたちのカジュアルな会話がヒートアップしていました。
人気だったのが、「THE CLASSIC」、「桃」、「NIGORI」の3トップ。クリスマスが近いということもあり柚子スパークリングを手に取る人も多数。柚子スパークリングをフランスの人々はどんなマリアージュで楽しむのか…。そのお話はまた別の機会に。
■MUJIの“アレ”にあったカクテルの提案も
ポップアップ最終日には無印良品の「カレー バターチキン」とのコラボレーションも。カレーと日本酒ってあまり思いつかなに組み合わせだけれど、その固定概念を覆すWAKAZEの酒カクテルが提供されていました。
作り出すのはカクテルインフルエンサー「Mixologist_In_The_Soul」さん。柑橘系のフレッシュな香りがメインのエキゾチックな酒カクテルです。一見難しそうなペアリングとフランスでも取り入れやすいカジュアルな酒の味わい方に訪れた人々も目から鱗。クリエイティビティ溢れるイベントコンテンツに、その場にいた人々はWAKAZEのブランド哲学を感じた事だと思います。
■MUJIから広がるカジュアルなsakéの認知
日常に寄り添う良質なプロダクトを世界へ打ち出すMUJIのポップアップ。だからこそ日常の良質を求めてやってきたフランスの人々に、WAKAZEの酒はマッチしたはず。今後のWAKAZEによるニュースタンダードなsakéカルチャーから目が離せない!
【event Info】
■MUJI POPUP
2021/12/2~ 2021/12/17
MUJI Forum des Halles
1 Porte Pont Neuf, 75001 Paris
Text by Mei Fujita
藤田芽生 / 編集者、ライター、コピーライター
1990年生まれ。ファッションカルチャー誌での編集経験の後ベルリンへ。その後パリへ渡り、現在はフランスのアヌシーを拠点にフリーのライター、コピーライターとして活動。ファッション、カルチャー、ライフスタイル、ワインなど幅広いテーマについて執筆中。