【三軒茶屋醸造酒】三軒茶屋のどぶろく 〜金木犀〜
2020/10/09
今回ご案内させていただくのは、三軒茶屋醸造所 創立2周年の記念投票で復刻を迎えた「三軒茶屋のどぶろく~金木犀~」です。
秋の訪れを感じさせる金木犀は、古くから茶や酒とともに飲まれ、日本をはじめアジアを中心に根強い人気を誇ります。
三大香木の1つでもある金木犀が上品に香る、この季節に相応しいどぶろくをどうぞお楽しみください。
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▷《お客様アンケートからの復刻レシピ》三軒茶屋のどぶろく〜金木犀〜
―――金木犀について―――
秋の風物詩として馴染み深い金木犀は10月ごろになると一斉に花を咲かせ、その香りは九里先まで届くということから「九里香」とも呼ばれておりました。また原産地・中国では茶とブレンドしたり(桂花茶)、お酒に漬けこまれたり(桂花陳酒)と日本をはじめとするアジア各国に親しみのある植物です。また金木犀は薬膳としての効能も知られています。漢方では胃を中心に身体を暖かくし、気の流れを整える効能があると云われます。漢方では、酒も同じく身体を温める効能があるとされます。その文脈も意識しながら、日に日に暖かさが失われていく季節にもホッと一息ついて召し上がっていただけるようなどぶろくに仕上げました。
―――味わい、合わせるお料理―――
口に含むとミルキーなテクスチャとともに金木犀の香りを強く感じます。どぶろく自体の甘さと相まって、香りの輪郭もよりはっきりし、後味はさっぱりとしているため金木犀の香りの余韻もお楽しみいただけます。
コリアンダーシードをふったキャロットラペと食感のリズムをつけて、ココナッツミルクのカレーと合わせてよりエスニックに、桃のコンポートと甘さを同調させて、お楽しみいただけます。
―――造りへのこだわりについて―――
金木犀の甘い香りから連想し、甘味を感じつつも、くどくなく刺激の少ない味わいを目指して仕上げました。江戸時代以前の四季を通してお酒を造っていた時代では春・秋の季節には「煮酛」が良いといわれ、甘酒のように高温でお米を溶かす手法を用いていました。今回のお酒も同じような造りを実践し、その特徴である穏やかな甘味を活かします。またどぶろくはサラサラと飲み心地よくなるようお米を溶かし、さらには寒くなる季節に向けてお燗でもお飲みいただけるよう、酸味も強く出さない配合で醸造いたしました。